歯科に対して、日本では、「歯が痛くなったら行くところ」と考えている方が多いですが、
欧米では「虫歯や歯周病にならないため、さらには健康で美しい歯を維持するために行くところ」です。
最近ではこの欧米型の「予防歯科」が浸透しつつあり、実際定期的に通うことにより、口の中のトラブルがなくなり、予防の効果を実感されている方が多くなっております。
小さなお子様であれば、虫歯が一本もないお口の環境を作ることが可能ですし、成人の場合、治療した部分の再発の予防、口臭、歯の汚れを防ぐことができます。
歯は一度失うと二度と生えてくることはありません。ずっと健康な自分の歯で美味しくごはんを食べたい方は、この考え方をおすすめします。
毎日きちんと歯磨きをしているつもりでも、虫歯や歯周病の原因となる歯垢(プラーク)やお茶、コーヒー、タバコなどの汚れを完全に落とすことはできません。
正しいセルフケアを学んでいただき、加えて定期的なプロのケアがあなたの将来の口腔環境を守り、自然で美しい歯を育てます。
歯垢(プラーク)はねばねばした無色のバクテリア堆積物のひとつで、歯に絶えず形成され、歯ぐきトラブルの主な原因の一つにあげられます。
毎日、歯ブラシやフロスで歯垢(プラーク)を取り除かないと、歯垢(プラーク)は蓄積されていきます。
歯と歯ぐきの境目に蓄積した場合、歯ぐきに炎症を引き起こします。
症状は
1. 知覚過敏、歯茎の赤み・腫れ
2. 歯磨きやフロス中の出血
3. 口臭・口の中が変な味がする
です。
歯周病は、心筋梗塞、狭心症、脳梗塞のリスクを高めることがわかっています。
また、歯周病は以前から、糖尿病の合併症の一つと言われてきました。
最近では、歯周病になると糖尿病の症状が悪化するという逆の関係も明らかになってきました。
つまり、歯周病と糖尿病は、相互に悪影響を及ぼしあっていると考えられるようになってきたのです。
歯周病治療で糖尿病も改善することも分かってきています。
このことからも、歯ぐきトラブルの予防は、お口の健康のみならず、体全体の健康を保つ為にも大切なのです。